【コラム】Four Skills ─ 英語の4技能とは? 効果的な学習方法と習得のポイント

私たち日本人は、英語を母国語として獲得していません。どうすれば英語力が高められるでしょうか、悩んでいる方も多いと思います。 「英語学習」で検索すると、たくさんありすぎてわからなくなっていませんか?

まずは、その中でもよく目にする「英語の4技能」がどんなものなのか、確認していきましょう。


4 Skills

英語の4技能ってなに?

英語をはじめとした言語には、4技能をそれぞれ習得する必須の課題があります。 CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)はヨーロッパ言語共通参照枠のことで、英語の4技能の能力をはかるための指標が掲げられ、 TOEIC®のスコアや英検®もこのCEFRを基にレベルを定めています。

↓各資格・検定試験とCEFRとの対照表はこちらをご覧ください。
「出典: 文部科学省」

英語4技能とは何か、一言で言えば、 「読む・聞く・書く・話す」という言語活動に関わる4つの力の総称 です。
それぞれの技能とその学習ポイントをみていきましょう。

聞く(Listening)

リスニング力とは、英語を聞きとって正しく意味を理解できる能力のことです。
赤ちゃんが言葉を覚えるのは、まず「聞く」ことから始まります。周囲の言葉を聞き続けてその言語を発話するようになるのが、自然な覚え方です。
ただ聞くのではなく、意味を理解しながら「聞く」ことを目指したいですね。

☑ディクテーション
聞いた英語をそのまま書きとることです。英語の音声を聞きながら、流れてくる英語を文字起こししていくというトレーニングです。 英文を正確に聞き取ることが必要となり、リスニング力アップに効果があると言われています。どこが聞き取れなかったのか 自分の弱点がわかり、同時にSpeakingやWritingのアウトプット力にもつながります。

話す(Speaking)

スピーキング力は、英語を使って双方でやりとりするということと、自分の意見を相手に伝えられる2つの技能を指します。
聞き続けた言葉をやがて発話するようになるのが、次の段階。言語習得の第2段階が「話す」ことです。英語のリスニングを続けた後はスピーキングの練習が大切です。

☑音読とオーバーラッピング
音読は、英文をただ声に出して読むことですが、オーバーラッピングは英文を見ながら、流れてくる英語の音声にピッタリと合わせて 音読することです。この二つは、セットで行うとより効果的です。発音やイントネーション、音の変化など、音読で自己流となっている読み方を、 オーバーラッピングによって正しい読み方に修正することができます。

☑シャドーイング
英語を見ずに、英語の音声を聞いたすぐ後を追いかけて復唱していく方法です。影(shadow)のようについていくことから、 シャドーイングと呼ばれています。通訳者になるための基本的な練習法です。聞いたらすぐに発音していく、というのが、 スピーキングに求められる瞬発力と、英語を英語で理解することにつながっていきます。

読む(Reading)

リーディング力は、英語の文章を素早く正確に理解する能力です。
日本の英語教育は、英語を「読む」ことから始まっていました。例文を読み、出題される英語に答える、そんな勉強が中心でした。 読み書きの知識も大切ですが、聞いて話して、それからそれがどんな単語なのか読めるようになることが理想的です。

☑多読
たくさんの英語の本を読んで、英語に触れる時間を増やしていきます。多読をおすすめする理由の1つに、 絵と英語を直接英語で読める習慣がつくことがあります。多読は英語を日本語にしないで、丸ごとのお話を読んでしまいます。 絵本のような、子どもが対象の多読教材もたくさん出ています。
↓「多読について」はこちらをご覧ください。
【コラム】多読多聴のススメ

☑スラッシュリーディング
長文にスラッシュを入れ、その英文をかたまりで理解していく方法です。
初心者向けの英語教材ではあまり長いセンテンスは出てきませんが、英語のルールを知り、リーディングだけではなく、リスニング力アップ にも効果があると言われています。
スラッシュリーディングも日本語に翻訳しないで、英語で読むことをおすすめします。

☑オーバーラッピング
Speakingでも出ましたが、リスニング力とリーディング力も併せてつけられる学習法です。シャドーイングと似ていますが、 こちらは文字を読みながら、同時に発音します。
耳と目で英語を追いながら学んでいきます。

書く(Writing)

ライティング力というのは文章を正しく、スムーズに書く能力のことです。
英語を「書く」ことは、読めてから綴っていきましょう。言語はかつて話せても、書けない、読めない人たちがいました。それでも日常生活には 支障はありませんでした。書くことは言語習得の最後になります。

☑パラグラフライティング
英語の考え方を身につけるために、パラグラフライティングも活用してみましょう。英語の論文は論理定に進んでいきます。日本語の論文とはまた違った ライティングスキルが必要になります。
1つのパラグラフに1トピックで、いくつかのトピックをつなげて書く方法がパラグラフライティング。小学生ではまだ難しいかもしれませんが、 英語圏の子どもたちはこのトレーニングを積んで、考え方を培っています。
日本の英語学習の発想にはない英語圏の思考法を取り入れるためにも、こちらの方法はおすすめです。

Skill Up

英語でのコミュニケーションには、4技能をバランスよく学ぶことが大切です。4技能を併せて学ぶことで相乗効果も期待できそうです。
「聞く」「読む」のインプットから「話す」「書く」のアウトプットの習得順番もあるようですが、英語を母国語としてではなく第二言語として習得していくと、どうもリスニング力と スピーキング力が上達しないようです。日本人が今、目指している、コミュニケーションとしてのリスニング力・スピーキング力を高めるには、最初にあまり英語を目で追わないことをおすすめします。
ネイティブが話す英語のスピードに慣れ、自然な英語表現を身につけられたらいいですね。


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