【コラム】松香洋子先生の子どもから「できるもん!」を引き出す

mpi松香フォニックス 名誉会長である松香洋子先生が、2022年6月に発売された「はじめてのアルファベット TAGAKI」「はじめてのフォニックス TAGAKI」について語っていただいた内容をコラムにしました。
TAGAKIの提唱する「考える→書く→伝える」の3つの活動を通し、アルファベットの大文字・小文字、各26文字を楽しく学習しながら英語学習の基盤を作り、同時に自己肯定感を高め、子どもから「できるもん!」を引き出します。




TAGAKI新シリーズ

6月23日に『はじめてのアルファベット TAGAKI』と『はじめてのフォニックス TAGAKI』が発売されました。
この2冊は、すでに出版している「TAGAKIシリーズ」の入門編です。入門が2冊、基礎が5冊、発展が3冊、全部で10冊になりました。

TAGAKIシリーズ



TAGAKIとは何か?

どのトピックも見開き2ページで完結するようにできています。左のページを見て、自己責任で右のページを書く。TAGAKI=多書き、ということです。
単純なワークブックで、単純であるからこそ、最強なのです。

TAGAKI中面



自己肯定感を育てるには

ところで、小さい子どもはよく「あのワークがほしい!」と言います。保護者は、「いいね、勉強したいのね」と喜んで買い与えます。
ところが最初の10ページくらいをするともう飽きてしまってやりません。

しばらくすると、また、「あのワークがほしい!」と言います。保護者は、「え? 前のがあるでしょ? 今度こそは最後までやるの?」と言います。

どうしてこんなことになってしまうのでしょうか?
原因は、子どもの自立心、自己肯定感を育てていないことにあります。

新刊の2冊のワークブックには、2ページごとに<3つのCan-do できたかな>がついています。

  1. みてかけた!
  2. みないでかけた!
  3. みないでいえた!

これは子どもが自分で自分を評価するためのものです。保護者や指導者が評価するものではありません。ここが大切なところです。


Checking Time

「私は子どもを褒めて育てている」という親や先生はたくさんいます。子どもは褒めれば、うまく育つのでしょうか? それは50%しか正しくありません。いつも褒められていると、褒められなくなった時に成長が止まってしまいます。

正しく自己肯定感を育てるのは、子どもがまず自分で自分を評価して、自分で、自分を褒める。そして、それを親や先生が褒める、認めてあげる。こうすることで自分軸と他人軸が揃います。両方が揃うことで、子どもはたくましく育ちます。


自分軸と他人軸

さあ、この2冊のワークブックで子どもたちが自分の力で英語の基礎を築き、自己肯定感を高めることを応援しましょう。



はじめてのアルファベット TAGAKI

中身を少しご紹介しましょう。

アルファベットには26文字しかありませんが、大文字、小文字がありますから、52文字を練習します。

まずは、左のページを見て、「今日やるアルファベットは何かな?」と考えます。QRコードから視聴できる動画もあります。何度も動画を見て」「今日のアルファベットはどんな形かな?」とイメージします。

次に右のページに書いてみます。なぞり書きを1回だけにしてあります。見ながら書くことで文字認識が高まります。

その後は、見ないで書いてみましょう。自分の手で隠してもよいし、何かで隠してもよいです。「見ないで書けるようになるぞ!」と思いながら書くことが大切です。

今度はワークブックを閉じて、見ないで言ってみましょう。

最後は<3つのCan-do できたかな?>で自己評価タイムです。自分で自分を評価する。「できていたよね」と声かけるのではなく、「どうだったかな? 自分でどう思う?」と自分で考えさせるようにしましょう。

これを大文字、小文字、大文字、小文字セットで繰り返します。子どもは繰り返しながら学びます。昨日よりできること、昨日はできたのに、今日はできないことなどあると思います。それを繰り返し、できることを広げてゆきます。

一番大切なことは、最後の1ページまで自力でやること、楽しんで終わらすことです。それを周辺の大人は上手に励ましてください。フレー、フレー、君ならできると応援します。

幼児期から小学校低学年までにアルファベットがしっかり学べているのがベストです。少なくとも中学校に上がる前に、この52文字がしっかり認識できるようになっていると英語嫌いは少し減るかもしれません。


はじめてのアルファベット TAGAKI中面



はじめてのフォニックス TAGAKI

英語は、アルファベットは読めても、書けても、英文は読めるようになりませんし、書けるようにもなりません。
アルファベットには、「文字の名前」と「文字を表す音」があり、フォニックスを学んでいなければ英語は読めるようになりません。更に、文字を書く時には、単語ごとにスペースをあける分かち書きや、文頭は大文字、最後はピリオド、などの決まり事があります。多くのフォニックス教材は単語ベースで校正されていますが、『はじめてのフォニックス TAGAKI』が最初からキーワードと文章で学ぶスタイルにしました。文章にも触れるので文法も自然と学べます。

このワークブックでは、フォニックスの71ルールを扱っていきます。え? 何? それ? ルール? 難しそう? と思う方も安心してください。『はじめてのアルファベット TAGAKI』と同様に子どもたちは左側をみて、自力で右側をこなしながら1つ1つ進んでいき、1つ1つ自己評価をしていきます。1冊全部終わったら「やったー!」となるでしょう。英語に自信が芽生えます。


はじめてのフォニックス TAGAKI中面



保護者と指導者にお願いしたいこと

もう一つ、子どもの自己肯定感を育てる秘訣は、このようなワークブックを子どもにやらせる時には最初の5ページぐらいは両目つぶって花丸を付けてください。絶対に直したり、口を出したりしないことです。少々線からはみ出ていても、書き順が、おや?? と思うようなものでも大きな心で見守りましょう。

次の5回は片目をつぶって、ちょっとだけアドバイスしてみるのはいいでしょう。最初から間違えを指摘するのではなく、間違えに気付くように導きましょう。基本的には子どもは勉強したいと思っています。それを大人が阻止しないようにすることが一番大切です。

この2冊のワークブックで英語の基礎の基のアルファベットとフォニックスが身につき、同時に自己肯定感を高められます。英語が楽しくなり、自信を持てるようになります。そうなると他の事にも積極的に挑戦するようになるでしょう。
子どもたちの成長が楽しみです! いつも子どもたちの成長そ応援しています!

mpi松香フォニックス 名誉会長
松香洋子




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