【コラム】カタカナ言葉に要注意! 和製英語② 生活・食べ物編

前回の和製英語① ビジネス・職業編でお伝えした続きです。
身の回りのカタカナ英語もかなり蔓延しています。うっかり使わないよう、ここで覚えてくださいね。


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【生活編】

コンセント

通じそうですがこれも和製英語。コンセントの英語は米国ではoutlet、英国ではsocketと呼ばれています。


レンジ

最近では、microwaveと理解は深まってきました。レンジの元々の意味は「範囲」。
例文にすると、We offer a wide range of courses to help you learn English.(私たちはあなたの英語学習を助けるために、広範囲なコースを提供しています)と、全く違う使い方になります。


ドライヤー

これも略したカタカナ英語です。英語ではhair dryer。ドライヤーだけでは乾燥機の意味になってしまいます。天候不順なイギリスではお洗濯を干すより、ドライヤーに入れることが多いようです。


エアコン

日本では最近までクーラーと呼んでいましたが、冷暖房でエアコンになりました。でも、これもまた略したカタカナ英語。英語ではair conditioner。これは覚えやすいですね。


ストーブ

日本では暖房器具のストーブですが、英語のstoveはガスコンロの意味になるようです。イギリスではガスコンロをhobと呼んでいますが、stoveでも通じるようです。


ファックス

またまた略語ですね。正式にはfacsimile。英語できちんと覚えればとっさの場合にも通じます。イギリスではファックスの使用を全面的に廃止するそうで、近いうちにはこれは死語になりそうですね。


ホチキス

ホチキスは商品名で、英語ではstaplerと呼ばれています。コの字の針がstaple、それを閉じる製品がstaplerです。


セロテープ

こちらは微妙です。米国では商品名のscotch tapeと呼び、英国ではsellotapeで呼ばれています。和製英語ではないのですが、英米で使い分けてください。


ガムテープ

これも略したカタカナ英語で、英語ではgummed tape。荷造りをする時に使うものなので、packaging tapeがわかりやすそうです。


ビニール袋

日本では何でもビニールを使ってしまいがちですが、英語ではplastic bag。ビニールのスペルがなかなか思い浮かびませんが、vinylと書きます。ちなみに日本でもよく使うvinyl sheetは英語で通じます。


ペットボトル

ポリエチレンテレフタートの略がPETだったから、日本ではペットボトルとなりましたが、英語ではplastic bottle。しかしPETはペットとは発音されず、完全な和製英語のようです。


シャープペンシル

このペンの歴史は古く、1830年代には考案されていたようです。英語ではmechanical pencil。日本では芯の先がとがった意味でシャープペンシル、シャーペンと呼ばれるようになったようです。筆記具の必需品ですね。


ピンセット

どうも英語では通じないらしいピンセット。英語ではtweezers。必ず複数形にsが必要な単語です。ピンセットはオランダ語をそのままで、パンと同じく外来語がそのまま使われている言葉です。


ブックカバー

英語のcoverという言葉は表紙を表します。本の表紙を意味するbook coverという英語はあります。本を被せるものが海外に果たしてあるのでしょうか。日本独特の習慣のような気がします。


シール

これも通じない和製英語。英語のsealは密封することを言い、手紙を封印する時に使う、シーリングスタンプがあります。ワックスでスタンプを押し親展とするものです。シールは英語ではstickerになります。


キーホルダー

キーをホールドするからキーホルダーの発想。いいところまでいった和製英語です。キーホルダーは英語でkey ring。確かに海外のものはリングのものが多いようです。



【食べ物編】

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食べ物の英語もアメリカ英語とイギリス英語での違いもあり、ちょっと複雑ですが、覚えてしまえば簡単です。最初にアメリカ人も混乱するポテトのご紹介から。

フライドポテト

アメリカではFrench friesと呼び、イギリスではchipsと呼びます。ポテトチップスはアメリカでは通じますが、イギリスではcrisps。イギリスのchipsは、フィッシュ&チップスで覚えてください。ちなみにフィッシュ&チップスのポテトは添え物ではありません。フィッシュと同じくらいお皿に盛られてきます。


ハンバーグ

よく考えればこれはドイツのお料理。英語ではHamburg steakと表現します。元々はドイツのハンブルグのタルタルステーキが起源のようです。英語ではステーキを忘れずにつけてください。


ミンチ・メンチ

英語では細かく刻むことはminceと言います。最初メンチカツを、minced meat cutletと呼んでいたそうですが、次第にメンチとなっていったようです。ひき肉はミンチすると言いますが、そのminceが聴き取れなかったようです。


ピーマン

英語のようですが和製英語のピーマン。どうやらフランス語からきているようです。英語ではgreen pepperと呼ばれています。ちなみにイギリスのピーマンは苦くないそうで、子どものピーマン嫌いはなさそうです。


パン

パンは日本語では麺麭と書きます。元々はポルトガルのパオから来ている言葉です。スペイン語ではpan、フランス語ではpainと書きます。前回にもありましたが、イギリスパンに加えて、食パンも摩訶不思議な日本語。菓子パンと使い分けるための食用パンのことで、食パンになったそうです。


アメリカンドッグ

英語ではアメリカンドッグはcorn dog。衣付きでまさに高カロリーですが、最近は、小麦を使わないグルテンフリー、肉や卵・乳製品を採らないヴィーガンのためのものもあるようです。


ホットケーキ

ホットケーキは子どもの頃、みんな好きでしたが、これは和製英語。今ではSNS映えするpan cakeが正しい英語です。フライパンのpanとcakeがつながっています。


カステラ

カステラは前述した通りポルトガルの言葉からきています。ポルトガルにはカステラというお菓子はありませんが、カステラは日本の伝統的な和菓子になっています。ケーキのスポンジのことを英語ではsponge cakeと言います。これがカステラに近いものでしょうか。


ショートケーキ

日本のショートケーキは苺と生クリームのケーキのイメージですよね。でも実はこれも和製英語。苺のケーキはフランス語でガトーフレーズと言います。英語ではsponge cakeになるのでしょうか。ガトーフレーズならstrawberry sponge cakeと説明が要りそうです。ちなみにショートはショートニング(加工油脂)を使ったケーキのことなので、苺の生クリームだけではありません。


シュークリーム

シューはフランス語の靴の意味で、フランスのお菓子から来ています。シュークリームは英語では靴クリームと思われます。英語はcream puff。ちなみにエクレアもフランスのお菓子で、稲妻(エクレール)の意味だそう。ひと口で一気に、稲妻のように食べないとこぼれそうだから、とのこと。


デコレーションケーキ

きれいに飾ったケーキをデコレーションケーキと言いますが、やはり和製英語のようです。英語ではfancy cake。アメリカ英語のfancyは派手でおしゃれの意味で、イギリス英語は装飾されたという意味ですから、イギリス英語の意味に近いのでしょうか。でもケーキの用途によって、birthday cake、wedding cakeと使い分けた方が英語らしいと思います。


ソフトクリーム

これも略したカタカナ英語。正式にはsoft serve ice creamと言います。長いのでわかりやすい和製英語にしたのでしょう。ちなみに、チョコレートサンデーのサンデーは日曜日のサンデーではありません。サンデーはsundaeと書き、アメリカで生まれたアイクリームのデザートのことになります。


アイスコーヒー

近いのですが正しい英語はiced coffeeまたはcold brew coffee。温かいコーヒーを冷たくしたのが、iced coffeeで、cold brew coffeeは冷たい水で長い時間をかけてコーヒーを抽出したものです。日本では水出しコーヒーと呼んでいます。英語にはその製法や、その理由付けがきちんとされているので、一括りにはしないようです。


ミルクティー

英語ではtea with milk。イギリスではblack or white?と訊かれます。これはストレートかミルク入りかの意味。これは紅茶でもコーヒーでも訊かれます。


レモンティー

これもミルクティーと同じですね。英語ではtea with lemonとなります。イギリスでは多分レモンティーを見たことはありません。やはりwhite teaにしたいところです。


コーラ

これも略なのですが商標。英語ではcokeになりますが、Pepsiを頼みたい時はPepsiと伝えます。BBCが伝えたことによると、アメリカのcokeの消費量は年間118リットル(26ガロン)。アメリカの国民的ドリンクです。


ココア

ココアでも通じますが発音が難しいようです。発音しやすいhot chocolateと伝えた方が無難です。ココアは元々チョコレートの原料、フランス語のcacao(カカオ)からきています。このカカオは英語にすると発音しづらい音だったようです。


ノンシュガー

これも日本でありがちな和製英語の典型です。英語ではsugar less。ノーを使う和製英語はわかりやすいから普及したようですね。


ノンアルコール

同じくありがちな和製英語。最近はalcohol freeと書かれているものが多くなりました。


バイキング

バイキング料理は北欧の食事のスタイルとは聞いたことがありますが、英語ではbuffet。このbuffetは、日本語の発音とはまるで違いますのでご注意ください。


モーニングサービス

これは朝のお得なセットではありません。実は教会の礼拝をmorning serviceと言います。朝行う礼拝、だからmorning service。教会でこの文字を見ても朝食は出ませんよ。



それでは、その③もお楽しみに!

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