レベル：B2.2　英検準1～1級　ジャンル：Human Interest

Black Cat Reading and Training は、フルカラーの挿し絵も楽しく、読みやすくて読み応えのある6レベルのリーダーシリーズ。古典の名作からオリジナルまで幅広く堪能できます。「構文」と「語彙」によりレベル分けされていますが、語彙は一般的な見出し語を参考にしつつも、作品の魅力を損ねないよう常識的な範囲で柔軟に使用されているのが特長。4スキルを磨くアクティビティはケンブリッジESOLテスト形式を採用。文化的、歴史的背景も随所で解説しているので教科を横断した（cross-curricular）アプローチにも適しています。

ジョージ・エリオット著、邦題『フロス河畔の水車場』。ヴィクトリア朝イングランドの地方に暮らす魅力的な少女マギー・タリヴァーと、彼女の兄トムとの関係を軸に展開する感動的な物語。聡明で想像力に富んだマギーは、成長につれ女性に求められる役割があまりに限定されている状況に抑圧を感じるようになります。家族と地域社会から排斥され孤立していき…ジョージ・エリオットは、様々なキャラクターの心理を深く掘り下げ、それぞれの感情、道徳的価値観、意欲を見事に描き出しています。

Dossier（社会や歴史など、背景知識を紹介するコーナー）：
ヴィクトリア朝イギリスの「女性問題討論」

The fascinating character of Maggie Tulliver and her relationship with her brother Tom is at the centre of this moving story of rural Victorian England. As she grows up, the intelligent and imaginative Maggie is oppressed by the limited role offered to women and is eventually ostracised by her family and local society. George Eliot gives a deep psychological insight of the different characters, exploring their feelings, their moral worth and motivations.

Dossier:
The ‘Woman Question’ in Victorian Britain