【コラム】IELTSとは? その勉強法

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IELTSというテストをご存じですか?

IELTSは 'International English Language Testing System' の略称で、アイエルツと読み、公益財団法人日本英語検定協会が主催する英語の能力証明のテストのことです。


元々はケンブリッジ大学英語検定機構と、英国文化振興会のブリティッシュ・カウンシル等が主体となって行っていました。イギリスをはじめ、アイルランド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドへの正規留学や移住の際に、こちらの証明書の提出が求められます。


TOEIC®L&Rテストでは英語のListeningとReadingの力を証明できますが、IELTSは4つの英語スキル(Litening, Reading, Writing, Speaking)を総合的に診断してくれます。

日本人にはTOEIC®や英検®のテストに馴染みがありますが、実はIELTS、世界で通用する英語のコミュニケーション能力を証明するテストとして、とても権威のあるものなのです。



どんな内容のテストなの?

IELTSは、大学留学の学術的な英語能力を証明する「アカデミック(Academic)」と、日常生活を実践できる英語力を証明する「ジェネラル・トレーニング(General Training)」の2つのテスト(モジュール)が用意され、それぞれの目的に併せて受験できます。


テスト形式のリスニングは40分。ネイティブの英語を30分聴いて、次の10分間で質問に答えます。質問は4つのパートから全部で40。この時間内でこれをこなすには、本番までかなり練習する必要がありそうです。


続けてリーディングを60分。パッセージをいくつか出題され、40の設問に解答していきます。英語の文章を読んで解答するわけですから、難易度は高そうです。


さらにライティングが60分。タスクと呼ばれる設問が二つ提示され、英文を書くことが求められます。自分自身の意見を取り入れていきますので、常日頃から英語で意見を書けるよう努めていきましょう。自分自身の中身をしっかりと確立することが重要です。


3つのスキルのテストを同じ日の午前に終え、その日の午後または一週間以内の別の日に、スピーキングテストを行います。まず自分自身について話し、審査官の質問に解答していきます。次に、あるトピックが与えられ、それについて話すことになります。それからそこで話したことについて、審査官と討議の場になります。スピーキングテストは11分~14分に設定されています。この短い時間で英語での解答、スピーキングスキルがチェックされます。


英単語、英文法の設問だけに解答する問題文ばかりではないのがIELTSテストです。コミュニケーションツールとして、英語をどれだけ使いこなせるか、総合的に診断されるというわけです。


また、受験当日はパスポートでしか本人確認ができないそうですが、海外での進学や仕事を考えている人たちにとってパスポートは必需品。IELTSのテスト会場では当日写真を撮影され、その写真を添付されたスコアの証明書が発行されるようです。英語力のスコア付パスポートを、まさに手に入れることができるのがIELTS。英語力の信ぴょう性も高そうです。




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IELTSの勉強法

まずIELTS受験にあたっては、自分のレベルを知ることから始めましょう。問題集もいろいろと出ていますので、どのくらいのレベルを目指すかを考えて、テスト対策のスケジュールを考えます。独学で勉強することはとても大変ですが、挑戦する価値はありそうです。IELTS公式の模擬試験もありますので、一度見てみるのもよいでしょう。IELTSスコアが4.0から5.0で中級レベル、英検®で準2級以上の英語力が必要です。


スコアを確認したら、苦手だった箇所を抜き出してみます。どこを強化すればよいか見えてくるはずです。スコアが5.0に達しない場合は、英語の基礎を固めるための勉強から始めます。スコアが5.0台であれば、徹底的に問題を解いていきましょう。5.0以下の場合はそのスキルを伸ばすための勉強が必要です。6.0のスコアを目指し、高得点を狙う次のステップに進むためには、かなりの学習時間が必要になってきます。一説によれば、0.5のスコアを上げるために200~300時間を要するようです。1日2時間の勉強をしても150日間、5ヵ月が必要です。しかしその目標を決めたら、勉強にも励みが出てくるはずです。


IELTSテストは、全国16都市でほぼ毎週行われています。TOEIC®L&Rテストより受験のチャンスが多く、土曜日の午前に実施されていますので、目標とテスト日を決めたら、綿密な学習スケジュールを詰めていきましょう。

日本英語検定協会 IELTS Official Test Centreホームページ 参照)



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技能別IELTSの勉強を進めるポイント

まずはリスニングの勉強です。テストは全4セクションの英語を30分聴き、設問に答えます。英語の音とスピードに慣れるため、毎日リスニングの問題を聴き続けてみましょう。ひたすら聴く、わからない単語はチェックして覚えるように心がけます。もちろん英語で問題を出されるわけですから、それを聴き分けるテクニックも身につける必要があります。


リーディングの勉強は、ひたすらIELTSの問題の長文を多読と精読してみましょう。多読はその文字の通り、たくさんの英文を読むことです。わからない英単語の意味は調べない、わからないまま読み飛ばし、好みに合わなかったらその分を諦めて次に移っても構いません。まずは英文を読むことに慣れましょう。慣れてきたら、意味を理解できるよう確認しながら読み続ける、精読へ進みます。読んでもわからないことは、英単語と英文法の理解がまだ浅いということです。長文読解には時間がかかりますが、ここに英語の基本がありそうです。


ライティングには、過去問の徹底解答の必要がありそうです。英語で作文を書くことは、英語のスキルとともに、表現力が問われます。日々英語で作文をする習慣をつけていきます。また、人の書いた英文で、うまく表現できていることは真似をしてみるのもおすすめです。作文は日本語も英語も同じです。導入部があって、本文に進み、結びの文章につなげていきます。上手に文章をつなげる方法を考えましょう。


スピーキングは、自分の紹介や意見を徹底的に英語で発話するトレーニングが必要です。あるテーマについて意見を問われて答えられないこと、日本語でも結構ありますよね。どんなことにも自分の意見を持つ、この心がけがないと英語の文化や習慣には馴染めません。毎日少しずつでも、自分の感じたことを英語で表現する習慣をつけましょう。また会話を進めるためには5W1Hをわかりやすく説明することを心がけます。



英語の総合的な力を測るためにも、受験のし甲斐のあるIELTS。ぜひこの機会にIELTSのことを知って、英語学習の成果を確かめるために挑戦してみませんか。




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