【コラム】カタカナ言葉に要注意! 和製英語① ビジネス・職業編

日本人は、外来語を上手に日本語に取り入れてきました。古くは江戸時代。南蛮貿易で来日したポルトガル人にあるお菓子をもらい、その名を訊ねてみました。それが今もその名になっているカステラ。ポルトガル人は城のことを訊ねられたと思いキャッスルと言ったそうで、二重の間違いが、今も日本語になっています。(諸説ありそうですが…)
なので、カタカナ言葉には要注意。ネイティブの前で使うと恥ずかしい!
さて、通じない和製英語はいくつあるのでしょう。



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そもそも和製英語とは何でしょう。日本でつくられた、英語のようなカタカナ言葉、というとわかりやすいでしょうか。
カステラはポルトガル語からでしたが、英語からの日本語もたくさんあります。日常会話の中でも、たくさん英語のようなカタカナを入れて私たちは話しています。キャッスルをカステラと聞き取る日本人の耳は、元々言語が違うのですから、仕方のないことです。今でも発音の違うカタカタ言葉の外来語はたくさんあります。

例えばエネルギー、メディア、ビデオ、マネージャー、バイオリン、アルコール、ワクチン等など。これらはそのまま発音しても英語として通用しません。
また、外来語イコール英語ではありません。パン(pain)はポルトガル語、アルバイト(arbeit)はドイツ語から来ています。この根強いカタカタ言葉は、そのままでは伝わりません。
余談ですが、イギリスパンというものが日本にはありますが、英国にはありません。
食パン(パンに食をつけるのも変ですが)が少し高くなった山高帽子のようなパンが、英国紳士の帽子を連想させてその名になったとか…本当に言葉は侮れませんね。
また逆にイギリスでは蜜柑のことを、satsuma(さつま)と言うのですからお互いさまのようです。これはそのまま英語として使えそうですね。



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ネイティブに通じない和製英語【ビジネス・職業編】

ではビジネスやオフィスで使うカタカナ言葉たち。え、これも使えないの!と驚くことがたくさんありそうです。日本人は略したり、言葉をつないだりする名人なので仕方ありませんが。。。


ノートパソコン

これは和製英語です。英語ではlaptop PC。机に置くdesktop PCは英語で通じるように、laptop PCも最初から日本語にしてもよさそうですが、広告のわかりやすいコピーからその名になったと推測されます。


ブラインドタッチ

これも明らかな和製英語。英語ではtouch typingになります。眼で追わないでタッチする発想はよかったのですが、英語では通じません。


タッチパネル

これは微妙に伝わりそうに思えますが、パネルではありませんでした。英語はtouch screenです。


アポ・アポイント

アポイントメントと略さず使えば、もちろん伝わります。日本語はどうしても略すことが多いようですね。


サイン

サインは看板のsign boardが思い浮かびます。署名はsignature、サインの名詞形は発音も変わります。動詞としてsignは通じます。


アフターサービス

微妙に通じそうですが、after sales-serviceまたはafter sales-supportが英語表現です。


ミス

これも略さないでmistakeなら通じます。英語のmissは見逃がすという意味の他に、「あなたがいなくてさびしい=I miss you」でよく使われます。


クレーム

英語のclaimはありますが、日本語で使われている意味とは異なります。苦情を意味するなら、complaintを使えば伝わります。


キャッチフレーズ

和製英語は広告業界が多いかもしれません。キャッチフレーズの他にも、キャッチコピーという言葉もありますね。英語ではcatchwordです。


シンボルマーク

これも広告やデサイン業界から派生した言葉のようです。ロゴマークも和製英語ですから、図の場合は、symbolだけで伝わりそうです。場合によって使い分けがありそうです。


プレイガイド

わかりやすいカタカナを並べましたが、これはticket agency。


インフレ

これも略さず、inflationと表現すればOKです。デフレもdeflation。物価が上がるか下がるかで、名称が変わりますが、どちらも景気は悪くなってしまいます。


ゴールデンアワー

日本人はゴールド好きですね。英語はprime timeで通っているようですが、テレビ離れの今では死語に近くなってしまいました。


ベースアップ

基本給のベースが上がるとした和製英語。基本昇給とは違うようで英語圏にはない考え方です。引き上げるという意味で、pay raiseが使えそうです。



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職業の和製英語も根強いものばかりです。今はあまり使いませんが、OL(オフィスレディ)もその際たるものでした。

サラリーマン

完全なる和製英語です。英語で会社勤めは、office workerですが、英語は職種で言うのが好ましいようです。



アルバイト

前述したドイツ語の仕事を意味するカタカナ言葉です。略したバイトはしっかりと日本語になってしまっています。英語では正社員をfull-time worker、バイトやパートはpart-time workerになります。



フリーター

フリーターは和製英語で、フリーランスアルバイターの略のようですね。1985年頃からこの言葉は登場していました。英語ではpart-time workerになります。



コック

料理をする人でコックさんという言葉ができたのでしょう。英語ではchefですが、これはコック長の意味。二番手がスー・シェフと、料理を作る役割によって言葉が代わります。でも元々はフランス語からきているこの言葉、英語にはたくさんのフランス語が入っています。



ガードマン

警官はpoliceman(今はpolice officerですね)なのに、ガードマンはなぜか英語ではa guard。その役割によってsecurity guardなどと呼びます。ロンドンのバッキンガム宮殿の「衛兵交代」は、英語でChanging the Guard。衛兵さんにもいろいろな連隊があり、制服の違いも楽しめそうです。



アイドル

英語にもアイドルという言葉はありますが、本来の意味は「偶像」。信仰の対象となる偶像を崇めることは、今のアイドル崇拝にも近いかもしれません。日本のアイドルという意味で、Japanese idolと説明を入れると伝わります。



タレント

元々のtalentの意味は才能のある人。確かに才能がある人たちが、テレビなどで活躍されているわけです。英語ではそれぞれにTV star、TV personalityなどと区別しています。俳優ならactor、歌手ならsingerときちんと分けて使いましょう。



ストリートミュージシャン

イギリスでは伝わりづらいストリートミュージシャン。路上の演奏家たちを意味するものはbusker。またはstreet performerでも通じます。完全な和製英語ではないようですが、使い分けしましょう。



その②もお楽しみに!

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